1983年に公開されたエロティック・ドラマで、監督は藤田敏八、脚本は荒井晴彦による作品です。本作は中山千夏の小説を基に、年齢を重ねたある夫婦とカップルが互いに影響し合いながら生じる葛藤を描いています。 話は、学生時代の葬儀に参加していたテレビディレクターの加藤とその妻雅子が、帰り道に懐かしい店に立ち寄ったことから始まります。そこで彼らは、作詞家の徹とその若い恋人理子に出会います。徹は加藤の自宅に招かれ、雅子に興味を抱きますが、次第に興が冷めて横になることに。雅子は興奮した状態で加藤と肉体的な関係を持つ声を聞きながら、徹はそっとその場を去ります。その後、理子は帰らず、代わりに妹の由子が家にいる状況となります。 理子の勤める図書館に現れた徹は、彼女がアパートに帰らなかった理由を問い質し、次第に彼女を無理やり押し倒してしまうことになります。このように、登場人物たちの間に生じる複雑な関係性が物語の中心テーマとなっています。